光熱費調査|諏訪・松本・伊那の注文住宅ホームライト 長野県の気候に適した暖かい家づくり

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光熱費調査

光熱費調査 2010

■はじめに

当社41棟様の平均データです。
(H18年7月完工〜H22年5月完工までのお客様48棟中、二世帯住宅6棟、単身世帯1棟を除いた41棟様のデータとなります。)
グラフ1、2をご覧ください。





H22年6月〜H23年5月の間の平均光熱費は120,182円という結果になりました。昨年度の実績は115,232円/年でしたので、4,950円UPしました。その原因は、「厳冬で有った事」「電気料金の値上げ」の2点だと考えられます。期間別に見ると5月〜11月の間は浮き沈みのほぼない同じような光熱費で推移し、光熱費が比較的に安価に済んでいることが読み取れます。
夏場の8月と、秋口の10月の光熱費がさほど変わらないのは、夏はほぼ冷房をしなくても過ごせていることを示しています。また、11月〜4月の間はやはり暖房、給湯の費用が増え、5月〜10月よりも光熱費が上がってきています。1月の光熱費が17,316円で一番高いのですが、これは暖房、給湯もありますがやはりお正月だからですね。それでも暖房、給湯、調理、お正月の団欒を含めて17,316円ですからやはり良い数字です。総務省統計局調べの「平成22年以降の二人以上の世帯のうち勤労者世帯」の家計調査によると「電気代」「ガス代」「他の光熱」を合算したH23年1月の全国平均の光熱費は21,736円となっています。全国平均でこの数値ですから、冬の厳しい信州では更に暖房のために光熱費がかかっているということが予想されます。
信州ではお正月は3万〜3万5千円の光熱費がかかるのが一般的でしょうか。

グラフ2は消費電力量のグラフですが、光熱費とほぼ同様の推移をしています。これは電気料金ばかりでなく、消費電力量も同様に低レベルであることを示しています。蓄熱系の大容量暖房には多額の割引制度が有ったりします。「電気料金はまあまあでも、消費電力は巨大」というオール電気料金はまあまあでも、消費電力は巨大」というオール電化住宅も多いのが実際です、当社の住宅は「消費電力=CO2発生」も少ないというのがデータから読み取れます。

続いてグラフ3、4をご覧ください。






こちらは5〜10月を暖房のいらない「無暖房期」、11月〜4月を暖房を必要とする「暖房期」としてその6ケ月ごとの電気料金、消費電力量を比較したグラフです。
暖房期は無暖房期よりも光熱費がプラス33,366円、消費電力量がプラス2,323KWHとなっています。
冬季間の「電気料金」「消費電力量」が増えるのは主に暖房が原因ですが、その他に給湯、一般家電もある程度UPします。
給湯は水温が低くなる事、お湯の使用量が増える事によって増加しますし、一般家電はお正月と照明と煮炊きによって増加します。
その増加量の詳細は来月号に報告しますが、CH調べの2004年ランニングコスト集計との比較から冬期間の暖房費及び暖房消費電力があぶり出されます。結果、以下のようになります。

暖房費=24,460円/年
暖房消費電力=1,930KWH/年

これは、灯油に価格換算すると(82円/ℓ)、約300ℓです。冬期間を通じて灯油300ℓの費用で、全館24時間暖房が行われているというのはかなり満足のいく数値ではないかと考えています。


■48円買取以降の太陽光収支

太陽光発電搭載住宅のデータについてご報告させていただきます。

皆様ご存知のように、太陽光発電の中部電力による買い取り価格が昨年「24円/KWH→48円/KWH」へと倍増しました。本年度(2011年)設置された方は42円買い取りで、来年度設置された方は36or37円買い取りではないかと予想されています。このように、10年間で24円まで買い取り価格が順次下がっていきますが、昨年から10年間のうちに太陽光発電を設置した方は、設置から10年間その年度の買い取り価格が保証されます。
昨年度につきましては、昨年度設置の方とそれ以前から設置していた方が48円の恩恵を受けます。





グラフ1はH18年7月以降当社新築、全41棟中太陽光発電搭載の17棟様の平均データとなります。太陽光発電平均搭載は3.58KW、家族数平均は3.88人、床面積平均は41.0坪です。
やはり48円買い取りの効果は大きく、売り電費が買電費を70,110円上回っています。
当社はもともと買い取り価格24円の時に、光熱費ゼロ円住宅を提案してきました。
このデータから見ますと、10年経って24円の買い取りに戻ったとしても買電費が16,431円上回るだけです。ですので、買い取り価格が平常の24円に戻ったとしても4.2KWの太陽光を搭載すれば(データ平均3.58KWとの比較より)光熱費ゼロ円住宅は当たり前に建設できるということが分かります。



続いてグラフ2をご覧ください。
グラフ1に示されているように、太陽光発電を搭載している方の買電費の平均は102,972円/年です。この数字は実際に中部電力に支払った金額であって、太陽光発電のうち自家消費された電力による金額が加味されていません。この自家消費電力量を24円/KWHで換算し、買電費に加えたものがこの場合における年間光熱費の合計になります。
グラフ2における左側の棒グラフ(122,966円)がその値になります。
このグラフから分かるように太陽光発電を搭載していないご家庭の方が年間の電力料金が少ないという結果が出ています。原因は、太陽光を載せていますと買電費請求額が少なりますので光熱費に対するシビアさが少し緩むのではないのかなー、と思っています。(あくまで個人的な感想です。)



続いてグラフ3をご覧ください。これは、私どもが目標とする「夢のプラスエネルギー住宅」まであとどの位で到達するのか、を示したグラフです。プラスエネルギー住宅というのは、「消費電力量≦自家発電電力量」という住宅の事で、省エネルギー住宅建設に関わる者にとっての最終ゴールともいうべきものです。
このグラフで言いますと、買電力量ー売電力量=3,130KWHを発電できればプラスエネルギー住宅の完成です。
各年の日射量や各邸の屋根の向きなどによって違いはありますが、当地では平均的に1KWの太陽光で1,200KWH/年の発電が見込めます。(本年当社データでは1,239KWH/年でした。)
 プラスエネルギー住宅実現までの発電量3,130KWHを1,200KWHで割りますと=2.61、すなわち本年度の太陽光搭載平均3.58KW+2.61KW=6.19KWの太陽光発電を搭載すれば「夢のプラスエネルギー住宅」が実現します。
 当社でこの夢のプラスエネルギー住宅を建設した場合、40坪の住宅でスタンダードな仕上げであれば(屋根を片流れにする必要がありますが)太陽光を含めて2,400万円で引き渡し可能です。もし仮に万が一、日本の住宅が全てこの仕様の住宅になれば、現在日本が抱えているエネルギー問題(CO2削減25%、電力不足、節電等)は、ほとんど全て解決してしまいます。
 だからこそ、「夢のプラスエネルギー住宅」なのですが、当社では既に実験棟ではなく、商品化されているのが胸を張りたいところです。

暖房について


 冬場の見学会に いらっしゃったお客様に「この暖かさで、年間の光熱費は12万円以下ですよ。」とお話しますと、「どうして、そんな事ができるのですか? 断熱ですか? このエアコンがいいんですか。」と質問されることが良くあります。そう言った時、先ずは、「当社では光熱費に占める暖房費は、12万円のうち、1万7千~2万5千円である事。」「暖房費に関して言えば、1に断熱性能、2に暖房システムが大事である事」をご説明します。当社の性格上、断熱性能の説明に重きが置かれ、暖房についての説明は、それに比べれば少ない傾向があるかもしれません。しかし、高気密高断熱住宅は、「入った熱が逃げにくい住宅」ですから、熱の加え方(暖房のシステム)はたいへん大事です。今回は、暖房についての当社の考え方を述べてみたいと思います。

■住宅性能と暖房システム

 暖房器、暖房のシステムは、家の性能によって、ベストマッチな物が異なります。例えば同じエアコンでも、局所暖房(必要な部屋を必要な時間だけ暖める暖房)の場合、人体を追尾して暖気を吹き出すタイプは便利な機能ですが、当社のようにそれをメインの熱源とする全館暖房では、なるべく人のいない、あさっての方向に吹き出して貰いたいたい訳で、かえってありがた迷惑な機能であると言えます。又、病院などでは、一般住宅に求められる温度環境とは違う環境が求められるでしょうし、どの住宅にも最適な暖房システムというものは無いといえます。今回は、当社の建物に適した暖房システムと言うことで進めさせていただきます。

■暖房と採暖

 今から25年ほども前になるでしょうか、高気密高断熱工法が北海道に始まって初期の頃、「暖房と採暖」という啓蒙文を目にし、(どちらかの大学の先生に依る文であったように記憶しています)たいへん大きな衝撃を感じました。それ以来 高気密高断熱住宅に深く傾倒して 今に至っています。その内容は、「暖房という言葉の意味は、房(家全体)を暖める、ということであり、今 暖房器具として扱われている、部屋ごとのストーブとか、電気コタツとかは、採暖器具である。快適な暮らしの為に、採暖ではなく、暖房に向かわなくてはならない。それは、高気密高断熱工法によって初めて可能になる」といったことでした。当時「全館暖房」という言葉が無かったわけではありませんが「オンドル」とか「北海道ではストーブ゙をガンガン焚いて、半そでにビール」とかのイメージで、暖房器具と呼ぶような、少熱量の暖房によって家全体をあたためることなど想像もつかないことで、まさに夢のような話でしたが、その文末が、「北海道ではすでにそういった住宅が、現実に(リーズナブルな価格で)建築されている」と結ばれていました。(希望の光ですね)
思い出話の様になってしまいましたが、高気密高断熱住宅における「暖房」の意味をご理解いただければと思います。

■快適性&初期費用(イニシャルコスト)&光熱費(ランニングコスト)

 

こうして「住宅を全館、24時間暖房する。」という目的に沿った、暖房システムが検討されることになりました。「どのシステムが最も優れているか?」という問いへの答えは簡単ではありません。「快適性」「初期費用」「光熱費」「維持管理耐久性」の各項目について各々が短所、長所を持っているわけです。総合でどのシステムが優れているのかは、採点方式に左右されてしまいそうです。

当時採用された代表的暖房システムを各項目ごとに、当時の一般的な評価基準(と私が感じていた基準)で3点評価をしてみます。この評価は、当社の考えとは異なります。






 まあこのように思われていたのが、一般的だと思います。まさしく「温水セントラルヒーティング」こそが、高気密高断熱住宅の暖房システムに最適であるとの評価だったのです。(今でもそう思っている方は結構居ると思います。)  その原因は、当時は評価に際し「初期費用」「光熱費」「維持管理耐久性」という項目についての重要度が低かったからではないかと思います。高気密高断熱住宅に住んだ方はわかると思いますが、その快適性は異次元の世界です。「これだけ快適な暮らしができるのだから、少し最初にお金がかかっても仕方がないでしょう。」とか、「家全体を24時間暖めて、こんなに快適に暮らして、灯油代が今までより1.5倍くらいかかっても当たり前でしょう。」とかの考えは、高気密高断熱住宅に携わる業者は、だれでも少なからず持っていたと思います。当社は、「維持管理耐久性」の点で 温水セントラルヒーティングに不満と不安があり、採用しませんでした。当社が創立直後から採用した暖房システムは、「FFストーブ」と「蓄熱電気暖房」でした。その、OB客様の光熱費データ、住まい感アンケートの集計を通じて、 「快適性」「初期費用」「光熱費」「維持管理耐久性」の項目について、一般に言われているのとは違う独自の見解を得るに至ったのです。 今月号はこれにて、紙面が尽きました。この続きは 来月号にて、「快適性」「初期費用」「光熱費」「維持管理耐久性」についての当社の見解、そしてそれを組み込んだ暖房システム、その実際の温度データ、費用等について記します。 
 

■1 快適性・・・
一般=各部屋、各時刻の温度差が少ないほど快適
当社=各部屋、各時刻の温度差はある水準であれば快適性を損ねない
ヒートシヨックを防ぐには 温度差より温度レベル

BIS(断熱施工技術者)という資格があり、断熱、暖房、換気等 高気密高断熱に関する試験に合格する必要があり、私も10年ほど前に取得しましたが、そのテキストに「快適な室内温度」という項目があります。そこには、『・室内温度・・20℃前後 ・室内の上下温度差・・2~3℃以下 ・住宅内の最低室温・・15℃~16℃以下の低温部分がないこと』との記載があります。なるほどという内容なのですが、当時の認識としては、これ以上の環境、「各部屋の温度差を最低2℃以内に収めなければ、高性能住宅とは言えない」といった雰囲気が普通でした。また、時間的な温度差については記載がありませんが、それも「24時間、2℃以内に収めなければ」という風に考えていました。  ところが、実際お客様に住宅を建てていただき、温度調査をし、住まい感アンケートをいただいて、当社が達した見解は少し違うものでした。 


 

先ずその1は「ヒートショックこそが快適性の最大の敵」「ヒートショックを防ぐには、温度差より、温度」と言うことです。  「ヒートショック」というのは、リビングから廊下に出た時「ブルッ、キュッとなる」トイレに入ったときに「ブルッ、キュッとなる」という現象です。不快どころか脳溢血等の危険があります。これを取り除くことが快適性の1です。この場合ヒートショックはリビングと廊下(トイレ)の温度差より、廊下、トイレ、の室温自体が問題となります。15度未満にしないことです。例えばリビングの室温が25℃で、廊下が15℃であればその温度差は10度ですが、ヒートショックは起きない。対しリビングが18℃で、廊下が12℃であれば温度差は6度ですがヒートショックを起こす可能性が高い。各部屋(場所)の温度差を2度以内にするには、熱源(暖房システム)を各所に細かく配置する以外に不可能です。ところが各部屋の温度差はある程度あっても、15℃未満を作らなければ良いということであれば、暖房器1台で全館を暖房することが可能になります。その際暖房器のある部屋の室温が高すぎないことが条件になります。

 

続いてその2は、「部屋の用途によって、快適な温度は異なり、部屋の用途は時間とともに変化する」と言うことです。部屋の用途は大きく分けて5つ「リビング(含むDK)」=20~24℃、「作業室(子供室)」18~22℃、「通路」=15℃以上、「水廻り」=17℃以上、「寝室」=14~18℃の5区分けです。そして、この区分は、時間によって変化します。例えば「親御さんの部屋」は、お休みになるまでは、リビング、お休み以後は寝室となります。子供室も作業室から寝室に変化します。また、リビングは夜間に通路として機能します。ここでのポイントは寝室の14~18℃です。温度が高いと、冬でも寝苦しい、布団から転がり出る。それが高気密高断熱です。対して、通路は15℃以上の室温が欲しいわけです。つまり部屋の中に暖房器具があっては、この環境を生み出すことは不可能です。だから暖房器具が部屋にないのです。また 15度で快適な空間を、20度にする必要はありません。それも省エネにはプラスになります。以上が快適な室内温度に対する考えです。実際にこの暖房システムを採用したお宅の温度データをグラフ1にしました。解説のような各部屋の温度差が読み取れます。



■2 初期費用と光熱費

先ずグラフ2をご覧下さい。2011年7月に行われたアンケートの結果です。対象者は、1年以内に住宅の新築、改築を検討している25歳以上の男女で、有効回答数332人です。(LIXIL住宅研究所・調)



私にとっては驚きの結果なのですが、皆さんはいかがでしょうか?「光熱費がゼロになるなら、金に糸目は付けない」という方が15.4%もいらっしゃるんですね。「光熱費が今の半分になるなら、それなりのお金を掛けてもよい」という方はほぼ60%もいらっしゃいます。昨年の大震災以後、社会が、節電、節エネに大きく舵を切ったことの影響が大きいと思いますが、それにしても凄い数字です。  もっとも、この回答の奥には、「最初にお金を掛けても、後々お金がかからないシステムが欲しい」という意味が含まれていると思います。その意味では、光熱費ばかりでなく、維持管理費も関係しています。一般に、初期費用の高いシステムほど、光熱費も安く、維持管理費もかからないと考えるのが普通です。しかし 住宅の暖房システムでは一概にそう言えません。「初期費用の高いシステム」は基本的に、熱を細かく分散して配ります。そのため家中にダクト配管、または温水配管を施工し、放熱機も各所に必要になります。そうすると、「快適性」の項目で述べたように、各部屋の温度差、は24時間2℃以内にすることができます。また安定した室温を目的としているので、ON,OFFが頻繁にしにくいシステム(頻繁につけ消しすると非効率)となっていることが多い。結果として、暖房費は激少というわけには行きません。もちろん「こんなに素晴らしい温度環境を実現しているのに対しては安い」と言うことはいえます。それは正論なのですが、お客様の要望は、もっと高いレベルにあります。今まで、リビングに石油ストーブを置いて、トイレに行くのを我慢して、寒い、寒いと暮らしていた時より安くて、はじめて「光熱費が安い」というのがお客様です。


 以前、断熱材会社の社内報に載っていた記事を紹介します。あるお客様が(この断熱会社の社員さんの提案で)断熱改修を行ったんですね。そのリフォーム後の感想が載っていましたが、まさしく激賞です。「こんなにも暮らしが変わるとは、親も凄く喜んでいます。こんな暮らしが世の中にあったとは、まさしく人生がかわりました。」大げさに聞こえますが、断熱改修の方は、このくらいの感激をもつ方が多いように感じます。その文の最後にこう書いてありました。「最後に不満な点を何か言え。というので、不満と言ってはバチが当たりますが、以前の暮らしよりは石油代がかかるようになりました。こんな素晴らしい暮らしになって、寒いところも、時もない暮らしになって当たり前だと言うことは重々承知ですが、以前の寒い暮らしに比べ灯油代が増えました。」  これが お客様の要求するレベルなのです。このレベルの光熱費を実現するには、制御性の悪い暖房システムでは無理です。各室の必要温度(それは時間とともに変化する)にこまめに対応できる、レスポンスの高いシステムが必要とされるのです。 これは余談ですが、よく住宅の広告に「光熱費が半分になります。暖房費が三分の一になります。」と書かれているのを見ますが、これは実際とは異なります。つまり「今まで住んでいた家を全館24時間暖房するのに比べれば半分になります。」と言っているわけです。(そんな事するわけ無いでしょう)その証拠に 「暖房費は何円位になります」と明記している広告は見ません。  また 維持管理については大規模なシステムほど、配管、放熱機他 パーツが多いので、メンテナンスの可能性が高くなる。と言えます。  この様に考えてきますと、住宅の暖房システムは初期費用が高くないほど、光熱費、維持管理費を安くできる可能性が高い。という一般常識と異なる結論に達してしまいます。  また、暖房システムに限らず、メカニカルなシステムと住宅の関係についての社の考えを記します。最も大事なポイントは「交換性が良いか」です。住宅の耐久性は100年オーバーです。もちろん、手を入れていただく必要はありますが、主たる構造、性能については100年オーバーです。それに比べると、メカニカルなシステムの寿命はせいぜい30年です。車でも、家電でも30年は部品を製造保管する義務があると聞いたことがありますが、住宅に使われるメカニックは家電を除くと、15年くらいで部品が無くなるものもあります。どんな高価なシステムもシステムの一部を構成する部品1ケが無くなると、機能しません。部品を製造保管し無くなった時、それは即ち、メーカーが「故障したら買い換えてください」と言っている訳です。確かに世の中に永遠と言うものはありませんから、買い換えるのは仕方がないと納得しました。しかしその時、家中に張り巡らされたシステムは果たして取替え可能でしょうか?「交換性の良し、悪し」をシステム「採用、不採用」の第一基準としています。

■3 まとめ

この様に、「家の各所に放熱機を設け、安定的に小さい熱容量を配る」という、一見完成度の高い暖房システムと、当社が提案する暖房システムの違いについて述べさせてもらいました。もちろん、優れた断熱、気密構造がその基本にあっての議論です。それから当社のシステムのもう一つの特長は、機械で強制的に安定温度を作るのではなく、お客様にうまく運転してもらうシステムと言うことです。お引渡しの際に「住まい方の手引き」を詳しくご説明させていただき、お客様に使い方をご理解頂くようにしています。  建設会社は、自分で暖房器を製造することはできません。現在、社会にある機器、システムを自社の建物にうまく取り入れることが全てです。世にもっと当社の建物にマッチングの良い暖房システムが登場すればそれを取り入れていくのですが、現時点における当社の暖房システムに対する考えを書かせていただきました。  
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