光熱費調査2015|諏訪・松本・伊那の注文住宅ホームライト 長野県の気候に適した暖かい家づくり

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光熱費調査

光熱費調査 H27・6月〜H28・5月

昨年の光熱費調査の報告です。報告時期が遅くなってしまい、次年の調査も2か月後に迫っています。
 光熱費調査も本格的に行い始めて、はや9年です。昨年の時点で、延べ調査数が294事例でした。本年は単年で、79棟様のデータをいただきましたので、合計373事例になりました。「継続は力なり。」という言葉があります。地味ではありますが、こういった姿勢が評価されて、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2016優秀賞」受賞に結び付いたかな。などと、小さな満足を感じています。



表1、をご覧ください。本年の調査では、一般世帯(2世帯でなく)=69棟、年間支払平均額=133.435円という結果でした。大変低い額ですが、「暖冬と、燃料費調整の影響」が大きかったといえます。昨年までの4年間は、燃料費調整が年間約(1万円~2万円)ほど加算されていたのが、本年は、逆に7,832円のマイナスでした。この燃料費調整等を除いた額が、昨年は145,234円でしたが、本年は 141,267円で、昨年マイナス3,967円でした。この額が暖冬の影響によるものと考えられます。
 年間消費電力も、昨年の6,708kWh/年から本年の6,451kWh/年とマイナス257kWhとなっています。
 本年は、2世帯及び2世帯同居住宅も10棟のデータをいただきましたので、平均値を掲載しました。
 総支払額=162,919円(燃料費調整加味 172,580円)床面積 53.4坪、家族人数5.2人から考えると、やはり驚くべき低額と言えます。グラフ1,2に過去9年間の実績を表示しました。





冬場に増える電気料

  冬には、消費電力、電気料金とも増えますが、それは、暖房費+給湯費増+その他増(照明、調理)が原因です。給湯費増は水温が下がるのと、エコキュートの効率が夏場に比べて落ちるためです。その他増は 日が短くなるための照明増、お正月による増、加熱料理が増えるため等、と考えられます。給湯費の増える分が何円、その他の増える分が何円、と割り出すのは、難しいのですが、当社の2004年光熱費調査から概算することができます。その前に「冬に増える電気料」の総量は、かなり正確に計算することができます。

表2をご覧ください。



まず、電気の検針日についてですが、検針日のパターンは、19通りあり、NO1パターンは、月初検針 NO19パターンは25日ころの検針になります。この検針日はまんべんなく割り振られているので、69棟では、「先月15日~今月15日」という数量が平均としては、あらわれてくると考えられます。たとえば、6月電気料=5月15日~6月15日、10月電気料=9月15日~10月15日、ととらえて差し支えありません。その際、この地方(諏訪、松塩、伊那地区)では、6月と10月の電気料には「暖房費も冷房費も含まれていない」と想定しても大きな誤差は生じないといえます。
この、6月、10月を標準月として、6月,10月の平均(消費電力、電気料)の7か月分を11月~5月までの(消費電力、電気料)合計より引きますと、冬場に増える電気料の総量が計算されてきます。表1,2、より、本年では一般世帯平均では、冬場に増える消費電力=2,468kWh、冬場に増える電気料=44,726円と計算されます。 
このうちエコキュートの消費電力増を計算します。
当社の電気温水器仕様のお客様実績より 年間給湯電力5,593KWH/年、水温、給湯使用量増により年間消費電力の22%が冬場に増える。
エコキュートの消費電力は電気温水器の3分の1、エコキュートの冬場と夏場の効率は 夏を100%とした場合60%。
以上の条件にて計算しますと、年間の給湯に要する電力は、1,864kWh=25,164円、冬場に増える給湯電力、電気料は、各々 766 kWh 、10,341円になります。また、やはり2004年当社統計より、冬場に増えるその他電力=288kWh、これにホームタイムの料金単価25.5円をかけますと、その他電気料増=7,344円となり、冬場の暖房費=44,726円-10,341円-7,344円=27,041円
昨年冬の暖房費平均=27,041円 暖冬とはいえ、すごい低い額です。ちなみに一昨年冬を同様に計算しますと、一昨年の暖房費平均=33,405円、暖冬の効果は、暖房費を6,364円も引き下げてくれたことがわかります。この冬場に増える電気料の内訳(暖房費、給湯費増、その他増)は、いわゆるシミュレーションですが、その総量は実測値であるといえます。
 各家庭、個別データにこの計算をあてはめますと、一般世帯で最も電気をお使いになる家庭と最も使わない家庭の差は、年間ではかなり大きいのですが、こと暖房費で比べるとせいぜい最大2万円程度の差です。(平均値より上下各1万円)。当社のお客様レベルですと、暖冷房費、給湯費は大変安定していて、年間5万円~6万5千円、それ以外の家電他電気料の方が、年間光熱費への影響が大きいことがわかります。この上、省エネに乗り込むには、給湯、暖冷房以外の電気使用量を管理していくことになります。これを、実測データから分析、報告するのは難しかったのですが、今いたるところで名前を聞く「HEMS」(ホーム、エネルギー、マネイジメント、システム)用のモニターを設置すると、かなり明確にデータが取れます。エコキュートの年間効率も実測値が取れます。当社のお客様では、この春から採用された方が初めてですので、来年には、興味深いデータを頂けると思います。いよいよ、暖冷房、給湯以外の光熱費に具体的に切り込めます。お楽しみにしてください。
 来月号は、「この暖房費、光熱費でどんな暮らしができるのか?」という温度、湿度実測データを報告したいと思います。題して、「この環境を全館暖房と呼ばないのはおかしい!!」
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